一年前の今日 ―清涼風通信臨時増刊号―
2008年 08月 31日引越し先で自転車を買い、そいつを転がして即カーテンを買い、引越し荷物を待った。
その日の天候は晴れ、走行中は若干肌寒かったが、風は冷たいとは思わなかった。
心地よい風のそれは、即興演奏のようなものだ。
自転車で走りながら受ける場合は特に、コラボレーションしていると感じる。
言葉ではなく、直接力を出し合い、直接肌で感じて、しかも私はそのとき、
私なりの能動というパートを半分受け持っている。
でもこれは、去年に始まった話ではない。
学生のころから、そうしている。
当時は、今のように深く意識していなかったけれど。
この風は、たぶん10年も20年も、いや、もっともっと昔も、
きっと、同じようにして、多くの楽しみを、
その扉をたたく多くの人々に開いて、与えて、
また、風自身も享受していたのだろう。
毎日がいつもどこかちょっと違う、変幻自在の楽器を奏でながら。
この感覚は、決してバーチャルでは味わえない。
学生のころ、そいつのことを「清涼風(せいりょうふう)」と名づけてから、
中断した時期はあれど、結構長い付き合いになる。
清涼風を楽しむ季節は、梅雨に相当する短めの雨季が近づく5月と、
秋が怒涛のように駆け足で押し寄せてくる9月のほんの数週間だ。
短いが、それだけに質量はあるよ。
(うちは観光広告業とは一切かかわりはありません、念のため。)
by Cicadas
| 2008-08-31 18:11
| 近況かもしれない