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バカの人情

BS2で「フォークの達人」が放映されていて、そのなかの加川良さんの1曲「教訓Ⅰ」で、まあこれはかつての(いまでもそうか)反戦たる人間の雛形としてはこんなのがいいんじゃないか的な詩のようだったのだけれども、そのなかで、死んで神様になる(呼ばれる)より生きていてバカになりましょうよ(呼ばれましょうか)だったか、そんな一節がある。(←歌詞は若干異なります。正確なのは検索してね。)

で、ふと・・・

今から数十時間前に、イラクで死刑が執行されたのを、ふと思い出して、そのとき特に何の感慨も浮かばなかったのを更に思い出して、私は今ちょっと身震いしている。

いつのまにか、世は(私も含めて)生きながら、まるで神様にでもなった気分でいたのかもしれない。
死について(死なないで生きてゆくことについて)勉強することを、私は長年サボっていたのかもしれない。

死刑はいやです。怖いし、悲しいし、無情です。正当防衛ならやむをえないかもだけどね、だれがきめたのそんなって感じでね。

そうこうしているまに、ああ、ジェームス・ブラウンが始まった。
放送って、なんて無情なんだろう。

そんなこんなでブルーにさせられた時にいつもチョロット舌を出して呟く独り言は、
生き延びてやるんだもんね
だったりする。
by cicadas | 2007-01-02 03:29 | 近況かもしれない